気密試験
工事中の住宅で気密試験を行いました。
結果は、床面積あたりの隙間相当面積:C値0,39c㎡/㎡。
気密住宅の基準は、2/c㎡/㎡ですから、かなり良い値です。
大工さんが、丁寧な仕事をしている証拠です。
気密住宅は息苦しい感じがするのではないか
と思われている方がおられますが、これは全くの知識不足です。
当たり前ですが、健康な暮らしをするには新鮮な空気は、必須です。
室内を室内清浄に保つために、0,5回/時間の24時間換気が、
建築基準法で義務づけられていますので、気密住宅も密閉状態ではありません。
気密試験の際は、換気扇や吸気口を目張りして行います。
加圧または減圧して気圧差をつくり、隙間面積を推定します。
換気扇や吸気口を目張りしないと測定ができないのです。
生活している状態では、窓を閉め切っている状態でも、
吸気口が解放され常に換気扇が作動していることになっています。
冷暖房のエネルギーをすきま風で無駄にすることなく、
換気を確実に行うために、気密性能が重要なのです。
どんな気密住宅でも、外気温がちょうどいい季節は、
窓を開けて新鮮空気を取り入れるのが省エネ・快適の大原則です。