住まいの温熱環境設計
1.断熱性能はどこまで必要か?

住まいの断熱性能と健康は関連がある 国土交通省HP参照 001158517.pdf

1980年に住宅省エネ基準が制定されて以来、たびたびレベルアップがなされてきました。
1999年に制定された『次世代省エネ基準』の最高基準だった値(等級4)が、現在では義務化基準となっています。
一方、気密性能の基準は廃止されています。
断熱性能向上の利点と欠点
| 利点 | 健康改善 | 断熱性能高い家は、健康面での改善が見られ寿命も延びる。 |
|---|---|---|
| 経済性 | 寒冷地では、暖房費が大きいのでの節約効果は高い。 一方、温暖地では、コスパは悪い。 |
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| 欠点 | 建設費の増加 | 断熱性能の良い窓は重量がかさみ、高齢者や幼い子供には扱いにくい。 |
地域の気候やご自身の予算とのバランスを比較検討することが重要です。
当社では、断熱性能比較シミュレーションを行い、費用対効果を検証します。
健康度も考慮して適正な断熱グレードをご提案しています。
2.自然環境を生かした家をつくるために、
日当たりをシミュレーションする
敷地条件は、一つとして同じものはありません。
同じ地域であっても、方位や隣家の状況によって環境は異なります。
できるだけエアコンに頼らず、日当たりや風通しなど自然で気持ちの良い住まいをつくるには、近隣条件の把握がとても重要です。
アプリを使って季節ごとの日の入り方をシミュレーションして、窓の大きさや庇の長さを決めています。
冬は、陽がどこまで入るか、夏はどうやって防ぐか、隣家の影響も検討します。

計画段階での日当たりシミュレーション
道路配置から居間が西側に向いてしまうので、
日あたりを調節できるパーゴラを検討しました。

竣工後、同時刻の写真
7月19日12時33分の日陰、
シミュレーションとほとんど誤差がありません
3.戸建住宅 断熱改修 事例

改修前
ウッディな雰囲気が気に入り中古住宅を購入しましたが、
暖房しても床が冷たく快適とは程遠い状態でした。
正面が対面キッチン。手元が暗くて日中でも照明が必要でした。

改修前のサーモグラフィー
床が最も冷えています。

改修後

既存の雰囲気を生かしてキッチンを2列型に変更し、大きな作業台兼食卓にはIHコンロが埋め込みました。
作りながら食べるスタイルです。
机の下に組み込んだ床下エアコンのおかげで、1階全室が床暖房になりました。
室温をあまり上げなくても、足元が暖かいので快適です。