宮崎台の家

数年かかってご希望の土地を探され、叶った住まい。
住まい手は寒さとクーラーが苦手なため、自然な快適さを追求した計画です。


南側外観
建て主の希望によって道路側には塀を設けず、プライバシーの確保は植物が育つまで待つ。
道路側のストライプ部分は、来客用の駐車スペース。
一か月後には、発芽して緑化する予定。
ウッドデッキ上部には、日射調節用にパーゴラを設けた。

 

居間の開口部は大型引込戸。居間とウッドデッキがつながる。


吹抜けの開口部にはキャットウォークがあり、窓ふきやパーゴラに日よけを乗せる際に使われる。
暖房と夏の採涼に太陽熱を利用した「びおソーラー」を取り入れた。
とびきり暑かった今年の夏も、自然の風が流れ、爽やかな空気が床下から吹き出して快適に暮らしていると建て主からご連絡をいただいた。

二階ホールは吹抜を囲む回廊になっている。蔵書が多いため手摺も本棚。
ホールのエアコン1台で、吹抜に連なる1、2階スペース全体の冷房をまかなう。
エアコンの風を感じない快適な空調。

天井は無垢材の目透かし張り。隙間は吸音効果を期待している。

玄関から居間の他にキッチンへも直接つながっている。機能的な動線計画。

居間とキッチンの机。家族それぞれの居場所が設けてある。

ソファは引き出すと来客用のベッドになる。3枚の引き戸を閉めると臨時の個室にもなる。
融通の利く住まい方。



設計監理:株式会社半田雅俊設計事務所(担当 宇田)   施工:株式会社内田産業   写真 中山保寛