■日中支援型グループホーム 「イノセント」

 

 明治時代に建てられた養蚕小屋が、二度の移築を経て終戦後両親の自宅となり、私の最初の設計がこの家のリフォームでした。遠藤楽建築創作所に奉職中でしたが、恩師である遠藤先生がパースを描いてくれました。たくさんの記憶が詰まったこの家を解体し構造材を、グループホームの食堂の天井として、再活用させていただきました。

L字型の平屋。正面玄関左側が事務所や食堂、南向きの右側が居住エリア。

 

正面玄関。ゆったりとした平屋建て。正面には大きな樫の木を植えました。
 

養蚕小屋の二階床梁を再利用。
元々の用途が養蚕小屋だったので内部に壁のない大きな空間でした。
スプリンクラーを設置して古材を天井に再利用しました。

玄関脇の廊下、正面は食堂入り口。
お迎えのバスを待つ時間や食事前の団欒スペース。夏には東側の窓から爽やかな風が通り抜ける。

洗面コーナー
 

所在 群馬県安中市
社会福祉法人 光の里
木造平屋建
敷地面積 1,093.08㎡
床面積 469.16㎡
施工 株式会社 研屋