F.LL.Wright の住宅


第20回 Wrightの自邸 Home&Studio 1887~1909年    シカゴ オークパーク

 ライトはアドラー&サリバン事務所にまだ勤めていた頃結婚、シカゴの郊外オークパークに最初の自宅を建設しました。4人の子供達や独立して仕事が増えたため、何度も増改築を繰り返しました。


ドイツで作品集を出版するためヨーロッパに出かけた1909年まで、ライトはここで活動しました。帰国後、ライトはここに戻らずアパートに改造されたりしましたが、現在はライトが住んでいた1909年の状態に復元され公開されています。

1987年 4人の子供達のために増築したプレイルーム。
筒型ボールト天井は1900年のダナ邸でも採用されている。

 

左写真 暖炉側、画角に収まっていないが両サイドにステンドグラスの開口部がある。
右写真 暖炉見返し側。右が階段室入り口。奥に見えるピアノはキーボードではなく、グランドピアノです。後ろの部分は、壁を突き抜け、裏側の階段の踊り場に出っ張っています。音響を無視したデザイン重視のかなり強引な配置です。


プレイルームのボールト天井を照らす燭台のような照明。気品と優しさを兼ね備えた明かりです。

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 『住まいマガジン びお』にて連載中。